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になって参ったそうじゃのう?」
蘭丸は照れからか、一瞬 答えあぐねたが
「…まことに恐れ多きことながら……、親しゅうさせていただいておりまする」
嘘を言っても仕方がないと思い、ゆっくりと頷いた。
「手込めになどしておらぬであろうのう?」
「と…飛んでもないことにございますッ! 我らは至って健全な交流を…」
「 “ 我ら ” じゃと?」【脫髮先兆】頭髮變幼變薄?留意四大脫髮成因!
「申し訳ございませぬ。姫様と某が、でございます」
信長はふんっと鼻を鳴らす。
「まぁい。──そちと胡蝶は、にまことのになるのだからな」
信長は妥協めいた口調で言うと
「此度の毛利攻め、秀吉よりの懇願もあり、近く儂も出陣致すことと相なった。そちも聞いておるな?」
「勿論にございます。、仕度に取りかかっておりまする」
「うむ。…その毛利攻めが片付き次第、そちと胡蝶の婚儀を、内々にすことと致した故、左様 いだ。
「姫様と某の、婚儀──!?」
「何じゃ、また不服を申す気か?」
「め、滅相もございませぬ! …あまりにも有り難く、勿体なく…」
蘭丸は動転してしまい、思うように喋れなかった。
嬉しいことではあるが、胡蝶との婚姻はもっと先の事になるだろうと思っていたからだ。
「あまりにも早過ぎる胡蝶の婚儀は本意ではないが、無事に日の本平定を成したは、すぐにへ向かう仕度に取りかかる。
それ故、何かと慌ただしゅうなる前に、そちと胡蝶の婚儀をり行い、出立の日までを安楽に過ごしたいのじゃ」
「──左様にございましたか」
「一度 海の彼方へ渡れば、そうとは戻って来られぬ。信忠がおるとはいえ、可愛い胡蝶を、
何年もの間 独り身にさせておくのは、あまりにか早いが、そちに胡蝶を預けることに致した」
「は…、ははっ!有り難き幸せにございます!」
やや声をうわずらせながら、蘭丸は素早く平身低頭した。
若干の平静を保ってはいたが、急なを突き付けられた蘭丸の心臓は激しく高鳴り、
少しでもを揺すられたら、胃の中のものが全て出てしまいそうな程に、彼の緊張は凄まじかった。
「さすがに胡蝶の部屋ではすぎる故、婚礼の儀は、総見寺にて密かに執り行うものとする。
参列は胡蝶を存ずる身内のみ。無論そなたの親類は誰も呼べぬが、そのことは元より承知しておろうのう?」
「はい──承知しておりまする」
迷いなく低頭する蘭丸に、信長は「うむ」と頷いた。
「何かと多忙であろうが、これも胡蝶の為と心得、より少しずつ準備を進めよ。良いな?」
「…はい! 心得ましてございます」
下げていた頭を蘭丸が更に低くすると、濃姫がと微笑みかけた。
「つい先ほど上様と話しうて決めたこと故、この話はまだ胡蝶も知りませぬ。蘭丸殿、
よろしければ今から胡蝶の部屋へ参って、あの子に、この決定をせに行っては下さいませぬか?」
「…かような大事を、某の口からとは…。まことによろしいのですか !?」
「ええ。その方が、胡蝶も喜びます故」
蘭丸は思わず顔を上げ、その端麗な面差しに暖かな笑みを浮かべると
「承知致しました。これよりお部屋へ参り、姫様にこの件を伝えて参りまする」
「頼みましたよ。外の入側にが控えておる故、仏間の鍵を借りると良かろう」
「はい──お心遣い、痛み入りまする」
蘭丸は今一度 頭を垂れると、喜色のむ面差しをそのままに、座を速やかに辞した。
入口の襖が隙間なく閉ざされると
「ふん…っ。儂の近習ともあろう者が、だらしなく口元を緩めおって」
信長はふて腐れたような表情になって、傍らのに体重を預けた。
「上様。有り難う存じまする」
濃姫は笑顔満面で会釈する。